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Ep 2: 私たち、詐欺に遭いました...本当にあった就活詐欺

  • 執筆者の写真: gohantoomisoshiru2
    gohantoomisoshiru2
  • 2024年6月2日
  • 読了時間: 5分

更新日:2024年7月23日




皆さまお疲れ様です!「ご飯とお味噌汁セットの日常」Podcast第2話、ご視聴いただけましたでしょうか?今回のPodcastではアメリカの大学院を卒業し、現地就職を目指した私たちが直面した苦悩と、気をつけたい詐欺の実態についてお話しました。本ブログでは毎回Podcastのテーマにちなんだ内容をお届けします。本編と併せて楽しんでいってください!



留学すれば働ける?


憧れの海外留学。多国籍のクラスメイトと勉学に励みながらオシャレなカフェでバイトしてみたり、入学してすぐインターンとしてバリバリ経験を積みたい!と思っている方も多いのではないでしょうか?実は私もそのうちの一人でした。しかし、実情は少し違いました。


F-1 Visa / OPT / CPT


アメリカへの長期留学にはF-1 Visaというフルタイムの学生として入国することを許可してくれるビザの取得が必要です。このビザでは、あくまでフルタイムの学生として勉強することを目的としているので、学業と全く関係のないカフェのアルバイトなどをすることはできません。では経験を積みたいと思っても働くことは無理なの?と思う方もいるかもしれませんが、その方々に朗報です!CPT (Curricular Practical Training)とOPT (Optional Practical Training)というF-1の学生が働くことを許可してくれる制度があります。


一定期間米国内の認可された学校で授業を受けていること、仕事内容が学んでいる分野と関連があること、などの諸条件をクリアすることで、留学生であっても在学中であればCPTを、卒業後はOPTを利用してアメリカで働くことができます。しかし、制度があるからといってすぐに働き先が見つかるかというとそれはまた別問題。周りの留学生も皆一様に苦労している印象です……。


アメリカ就活でよく言われることとは?


留学してキャリアセンターの先生方に口酸っぱく言われたことがあります。それは、ネットワーキング!一つの求人に対して応募者数が圧倒的に多いアメリカでは、残念ながら応募したからといって必ずしも自分の履歴書に目を通してもらえるとは限りません……。そこで効果を発揮するのが "Referral" と呼ばれる紹介制度です。ざっくり説明するとネットワーキングを通じて知り合った人に自分をその会社に推薦してもらう仕組みです。そんな、とにかく人脈作りが大事だと言われるアメリカで最も有名なサービスがLinkedInです。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが(私も知りませんでした)、ビジネス特化型SNSと呼ばれるもので、気になる会社の社員に直接メッセージを送ることができたり、LinkedInを通じて仕事に応募することができます。その他には、GlassdoorやHandshake、Indeedといったサービスの利用も一般的なようです。これから留学される方は、やっていて損はないのでLinkedInで地道にコネクションを増やしていくことをお勧めします。



その求人、本物?


今回Podcast内で就活詐欺の実体験についてお話しましたが、世の中では嘘の求人を出したり実在する会社の社員を語ってお金や情報を取ろうとする詐欺が多発しています。今回ご紹介するのはその名もMoney Mule Scamです。Moneyはお金、Muleは本来ロバを意味しますが、ここでは運び屋を示すスラングでもあります。そしてScam、詐欺です。





リモートワークや懸賞のオファー、そしてオンラインデートなどを中心に横行しているこのmoney mule scamですが、ざっくり説明すると、他所から持ってきた不正なお金を詐欺被害者に最もらしい名目で換金、送金させることで足のつかない綺麗なお金を詐欺師が手に入れる仕組みです。今回遭遇したのは、リモートワークの設備費用を会社側から渡すので、それを受け取ったら注文手続きのために指定のベンダーに振り込むようにとの一見最もらしいものでした。ここでトリッキーだったのは、オファーをくれた会社自体は実在するきちんとした会社だったことです。ホームページを見ても怪しい点が見当たらないのもそのはず。詐欺師は実在するまともな会社の社員になりすましてインタビューを行いオファーまで出していたのでした。悲しいことに同様の手口で被害に遭ってしまった女性の記事をこちらから読むことができます。


今だからわかりますが、オファーレターは仕事を確約するものではなく、機材手配の前にバックグラウンドチェックが行われたり、サインしなければならない書類が多くあります。政府に提出しなければならない書類もあるので、そこを飛ばしていきなりお金のやりとりを行うことはありません。


最悪の場合被害者であるはずの自分が返金を求められたり法的なトラブルに巻き込まれる自体となりうるので、皆さまくれぐれもご注意ください。100件応募して1件面接を受けられるかどうかの中やっともらえた仕事のオファー。詐欺だったのは悲しかったですが、それ以上に実家でケーキを買ってお祝いしてくれた家族に詐欺だったと伝えなければならなかったのがとてもしんどかったです。どうか皆このような思いをしなくて済むように、私の失敗を元に、詐欺だと思ったらパニックになっても1)すぐに相手をブロックする、2)すぐに銀行に電話して取引を中止する、ことを頭の片隅に置いておいていただけると良いかと思います。


◆ Money mule scamについて記載しているアメリカ政府のページはこちら




最後に


留学生活では言語や文化の違い、生活の不安、気軽に帰れないこともあって時に落ち込んでしまうこともあるかもしれません。そういう時は、そこに辿り着くまでに自分が成し遂げてきたことを一つ一つ書き出して、アイスでも食べながら少し休んで、時には遊びに行ったりもして、また前を向いて進んでいきましょう。初めてでわからないことだらけでも、一人で抱え込みすぎないように!少しでも不安があれば誰かに話して、一歩一歩乗り越えていきましょう。詐欺に遭っても私は元気です(笑)皆さんの留学生活も応援しています!!


*質問やコメントがあればぜひホームページの「質問箱」よりお寄せください!







 
 
 

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